IEEE1394(FireWire)がWin7に認識されない
一、
IEEE1394(FireWire、i.LINK)接続でSONYのHANDYCAM(DCR-PC300 ; 8年ほど前に購入したものだが、今も達者である)からWindows 7機に映像を取り込もうとしたが、キャプチャできない。認識すらしていない。
早速、WEBを巡ってみる。原因は直ぐに判明。
MSDNサイト内の「Windows 7 での 1394 バス ドライバー」と題されたページに「1394 バス ドライバーは Windows 7 用に書き直され、IEEE-1394b 仕様で定義されているように、より速い速度と新しいメディアをサポートするようなりました。」とあり、技術的なことは分からないが、どうもこの新ドライバが古いIEEE1394デバイスを認識できないようである。認識はされるが、コマ落ちが発生するとの事例もあるようである。
対処法については、MicrosoftのAnswersなどによれば、1394バスドライバを「1394 OHCI Compliant Host Controller」から「1394 OHCI Compliant Host Controller (Legacy)」に変更すると改善する場合があるとのことである。
さらに、プロ仕様のIEEE1394接続のオーディオインターフェイスを扱うベンダーのサイトには、「残念ながら、現時点では、新しいMicrosoft FireWireドライバーのオーディオのパフォーマンスが以前と比べると劣ることが分かっています。そのため、RMEは旧Microsoft FireWire (Legacy)ドライバーの使用を推奨いたします。」という記述さえある。
二、
ということで、IEEE1394のドライバーを変更することに。
1、「コントロール パネル」から「デバイス マネージャー」を開き、「1394パス ホスト コントローラー」内の
「Texas Instruments 1394 OHCI Compliant Host Controller」を右クリックして、「ドライバ
ソフトウェアの更新」を選ぶ。
2、画面下方の「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します」を選択。
3、「コンピューター上のデバイスドライバの一覧から選択します。」をクリック。
4、ドライバーの一覧が表示されるので、その中の「1394 OHCI Compliant Host Controller (Legacy)」
を選択して、「次へ」をクリックすると、インストールされる。
改めて、HANDYCAMを接続し直すと、Windowsに認識され、コマ落ちもなく映像を取り込めた。
因みに、このHANDYCAMの場合、「Texas Instruments」のものではない「1394 OHCI Compliant Host Controller」に変更しても、取り込むことができたが、大事をとって「Legacy」にしておくことにする。
三、
それにしても、特許関係の問題で普及が妨げられたと言われるIEEE1394であるが、USB3.0の登場でますます片隅に追いやられているようである。徐々にIEEE1394ポートを備えるマザーボードが減ってきているようで、一抹の寂しさを感じる。
【追記】:
カーネルモードデバッグを行う場合は、PCを他のPCと接続しなければならず、そのカーネルデバッグ接続に使用できるケーブルは、LANケーブルやUSB2.0、3.0ケーブルなどがあるが、その使用にはターゲットPCまたはホストPCのOSやケーブルの規格等による制約がある。しかし、IEEE1394ケーブルは、ターゲット・ホスト両PCのOSがWindows XP以降であれば使用できることから、実際上最も制約が少ないということができる(これについは、「メモリ異常によるブルースクリーンの対処法」を御覧下さい。)。
Windows10では利用できないソフトがある以上、当分はWindows7がメインとならざるをえない我がPC環境においては、この点からもIEEE1394は必須のインターフェイスであるといえる。(2016.3.21)
IEEE1394(FireWire、i.LINK)接続でSONYのHANDYCAM(DCR-PC300 ; 8年ほど前に購入したものだが、今も達者である)からWindows 7機に映像を取り込もうとしたが、キャプチャできない。認識すらしていない。
早速、WEBを巡ってみる。原因は直ぐに判明。
MSDNサイト内の「Windows 7 での 1394 バス ドライバー」と題されたページに「1394 バス ドライバーは Windows 7 用に書き直され、IEEE-1394b 仕様で定義されているように、より速い速度と新しいメディアをサポートするようなりました。」とあり、技術的なことは分からないが、どうもこの新ドライバが古いIEEE1394デバイスを認識できないようである。認識はされるが、コマ落ちが発生するとの事例もあるようである。
対処法については、MicrosoftのAnswersなどによれば、1394バスドライバを「1394 OHCI Compliant Host Controller」から「1394 OHCI Compliant Host Controller (Legacy)」に変更すると改善する場合があるとのことである。
さらに、プロ仕様のIEEE1394接続のオーディオインターフェイスを扱うベンダーのサイトには、「残念ながら、現時点では、新しいMicrosoft FireWireドライバーのオーディオのパフォーマンスが以前と比べると劣ることが分かっています。そのため、RMEは旧Microsoft FireWire (Legacy)ドライバーの使用を推奨いたします。」という記述さえある。
二、
ということで、IEEE1394のドライバーを変更することに。
1、「コントロール パネル」から「デバイス マネージャー」を開き、「1394パス ホスト コントローラー」内の
「Texas Instruments 1394 OHCI Compliant Host Controller」を右クリックして、「ドライバ
ソフトウェアの更新」を選ぶ。
2、画面下方の「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します」を選択。
3、「コンピューター上のデバイスドライバの一覧から選択します。」をクリック。
4、ドライバーの一覧が表示されるので、その中の「1394 OHCI Compliant Host Controller (Legacy)」
を選択して、「次へ」をクリックすると、インストールされる。
改めて、HANDYCAMを接続し直すと、Windowsに認識され、コマ落ちもなく映像を取り込めた。
因みに、このHANDYCAMの場合、「Texas Instruments」のものではない「1394 OHCI Compliant Host Controller」に変更しても、取り込むことができたが、大事をとって「Legacy」にしておくことにする。
三、
それにしても、特許関係の問題で普及が妨げられたと言われるIEEE1394であるが、USB3.0の登場でますます片隅に追いやられているようである。徐々にIEEE1394ポートを備えるマザーボードが減ってきているようで、一抹の寂しさを感じる。
【追記】:
カーネルモードデバッグを行う場合は、PCを他のPCと接続しなければならず、そのカーネルデバッグ接続に使用できるケーブルは、LANケーブルやUSB2.0、3.0ケーブルなどがあるが、その使用にはターゲットPCまたはホストPCのOSやケーブルの規格等による制約がある。しかし、IEEE1394ケーブルは、ターゲット・ホスト両PCのOSがWindows XP以降であれば使用できることから、実際上最も制約が少ないということができる(これについは、「メモリ異常によるブルースクリーンの対処法」を御覧下さい。)。
Windows10では利用できないソフトがある以上、当分はWindows7がメインとならざるをえない我がPC環境においては、この点からもIEEE1394は必須のインターフェイスであるといえる。(2016.3.21)
コメントの投稿
Re: 助かりました
大橋さん
コメントありがとうございます。
この記事はMicrosoftのフォーラムなどにあった情報を単に転記したようなものですから、お礼を言われると心苦しいですが、役に立ったと言われるのはやはり嬉しいものです。
音楽関連の機器は1394を使うものが多いようですね。ただ、残念ながら近頃は少なくなっているようですが。
コメントありがとうございます。
この記事はMicrosoftのフォーラムなどにあった情報を単に転記したようなものですから、お礼を言われると心苦しいですが、役に立ったと言われるのはやはり嬉しいものです。
音楽関連の機器は1394を使うものが多いようですね。ただ、残念ながら近頃は少なくなっているようですが。
助かりました
DAWをやっている者ですが1394で繋ぐ7でPowerCorex8というデバイスがなかなかWindows7に認識されなくて非常に困っていた時にふうえん様の記事を発見し解決!メーカーのサポートも解決出来なかったので本当に助かりました。どうもありがとうございました。
Re: No title
「通りすがり」さん
コメント、ありがとうございます。
IEEE1394の調子が改善されたとのこと、何よりです。
IEEE1394の規格が新しくなり、それが悪さをしているなんて、新しければ全て善しとはいかないものです。
コメント、ありがとうございます。
IEEE1394の調子が改善されたとのこと、何よりです。
IEEE1394の規格が新しくなり、それが悪さをしているなんて、新しければ全て善しとはいかないものです。
No title
IEEE1394の調子が悪かったので、解決法を探していたのですが……この記事に書かれている方法を試したら一発で改善されました。
ありがとうございます!
ありがとうございます!
Re: No title
けんさん、情報ありがとうございます。
1394の規格も、時を追って改良されているようで、一般的に普及している1394aのほかに1394b等の新たに策定された規格もあるようです。私が使っているマザーボードのGA-X58A-UD3RやGA-X79-UD5には、1394aポートが備えられています。
しかし、Windows7をほとんど使われていない1394bに対応させたがために、1394aの方に不具合が出たのでは困ってしまいますね。Microsoftさんには、しっかりしてもらわなければなりませんね。
1394の規格も、時を追って改良されているようで、一般的に普及している1394aのほかに1394b等の新たに策定された規格もあるようです。私が使っているマザーボードのGA-X58A-UD3RやGA-X79-UD5には、1394aポートが備えられています。
しかし、Windows7をほとんど使われていない1394bに対応させたがために、1394aの方に不具合が出たのでは困ってしまいますね。Microsoftさんには、しっかりしてもらわなければなりませんね。
No title
1394は知らない間に後ろにAが付く型番になっているようです。
最近のマザーボードには1394は無くなっているため、古い1394ボードを取り付けたところうまく動きません。
下記の記事を見つけ、修正をかけたところ動くようになりましたので、皆さんの参考になればと思い書込を致しました。
http://news.mynavi.jp/column/windows/149/index.html
最近のマザーボードには1394は無くなっているため、古い1394ボードを取り付けたところうまく動きません。
下記の記事を見つけ、修正をかけたところ動くようになりましたので、皆さんの参考になればと思い書込を致しました。
http://news.mynavi.jp/column/windows/149/index.html
Re: けっきょく
使わない人は使わないのですね1394…。
けっきょく、まもなく消え入るのかな。
さびしっ。
けっきょく、まもなく消え入るのかな。
さびしっ。
けっきょく
使う人は使うのですね1394...
けっきょくケースのフロントにはありますが、栓(キャップ)をつけたままだったり、埃まみれっした。
残念っ!^o^
けっきょくケースのフロントにはありますが、栓(キャップ)をつけたままだったり、埃まみれっした。
残念っ!^o^
情報ありがとう
TAKASHI KIMURAさん、情報ありがとうございます。
SONYのDCR-TRV50は、VIA 1394 OHCI Compliant Host Controllerで大丈夫だということですね。
SONYのDCR-TRV50は、VIA 1394 OHCI Compliant Host Controllerで大丈夫だということですね。
同感
VIA1394 -7 64bit OK RegacyNEC1394× TRV-50 DH77KC