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原子力発電をどうしたらよいのやら

東日本大地震によって被災された方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、亡くなられた方々のご冥福をお祈り致します。

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 かつて、闇雲に原子力発電を悪と捉え、原発推進者の漏らした片言隻句の揚げ足をとって、ファナティカルに彼等を責め立てる人達がマスコミを賑わせた。以来、原発関係者は、以前にも増して情報の公開を控えるようになった。こうして「知らしむべからず」という体質を内に蔵したまま、彼等は原発をなし崩し的に建設し続けた。
 これは、原発反対派にとってのみならず、原発推進派にとっても、そして何より我々国民にとって不幸となった。

 情報が余すところなく公開され、原発において何が安全で何が危険かについて、いずれの立場に立つかに拘泥せず、常にあらゆる分野から冷静な科学的な検証が加え続けられるべきであった。これからも、まさにそうあるべきである。

 いかに想像を超えた未曾有の災害であったとしても、それがために停止した原子炉の燃料棒の冷却に対するフェイル・セーフがかくもお粗末で、次々に水素爆発や放射性物質の漏出を引き起こすような原発では、たまったものではない。

 とはいうものの、自前で賄えない化石燃料に頼る火力発電は、リビアのような事態を考えるまでもなく、長期的な安定性に難がある。新たな発電システムの開発は、重要ではあっても、今日明日の電力供給の問題解決にはならない。

 やはり、今ある原発をいかに安全に運用していくかを考えるほかないのが、歯がゆい。
                                                       【2011年3月15日】

tag : 原発原発反対派原発推進派水素爆発

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はくぶん男爵さん、ようこそ

はくぶん男爵さん、コメントありがとうございます。
めったにないコメントがあると、本当にうれしいものですね。
たまにしか記事を更新していないけれど、またコメントを書き込みに来てください。

原発を止めるとして、さて、それに替わりうる発電システムをどうするのか。
やはり、国がその開発を主導すべきだということになろうか。それは税金を投入することを意味し、我々はその負担を甘受しなければならない、ということになるのでしょうが…。

No title

ふうえんさん。遊びに来ました。
けんけんRXさんの掲示板でも、たくさんの原発関係のリンクが張られていますね。私も、最近、原発・原子力関係の文庫や書籍をアマゾンのいつか買おうリストに入れまくっています。

No title

また、 http://hogehoge2009.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=13071736#10773148  に 

ふうえんさん宛の質問を書きました。   


............................... お返事の方 どうかよろしくお願い致します。.......................

No title

ふうえんさんへ ............. ぜひ コメントを書いて下さい。


http://hogehoge2009.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=13071736#10763554

他国では

> でも 今回のような 出来事が起こったら、 日本以外の国では、暴動になる可能性が高いと思います。  

救援物資をわれがちに奪い合う人々の姿や、ここぞとばかりに商店から品々を略奪する人々の姿は、他の国の災害時では当たり前の光景ですね。

被災してもなお礼節を失わない人々の姿こそが、自ら被災しながらも他の被災者の支援に奔走する人々の姿こそが、まさに日本の文化の最も美しい精華であると思います。

原発をどうすれば…

とにもかくにも、福島第一原発の放射性物質の拡散を完全に押さえ込むことができるかどうか…。祈るほかないですね。

さらに、その後の問題が。
改めて原発を建て直すのか。それ以外の、例えば火力発電などにシフトしていくべきなのか。
重大な選択を迫られますね。

No title

でも 今回のような 出来事が起こったら、 日本以外の国では、暴動になる可能性が高いと思います。  

......そうなんですよ !  日本民族は、他人(他国)に対して、とても従順で やさしい民族なのですよ。.......

No title

そうですよね。 ....................... 原発が危ないであろうことは、
その当時の有識者が、ふうえんさんや私が子供の頃から、ハッキリと私たちに言ってきたことですよね。  

電力の需要と それを満たすための費用のバランスを考えたら、原子力発電を勧めた方々を 一概に攻められないわけですが、  

 ............................. やはり その当時の有識者の心配が 現実になってしまいましたね。................................  



                                         ブラックトレノ
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Author:そんぷうし ふうえん

忙中閑は、こっそりと見出す。
カミさんと子どもたちが寝静まるのを待って、夜な夜なPCの前に端座し、その不可思議なる箱の内奥にそっと手を入れては、悦に入る日々なのであります。
時としてその手はPC以外の内奥にも。


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