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Win7でExcel、UAC等~XPからようやくWindows 7 x64へ(3)

一、
 Windows7のサブ機は、その構成なかなか整わず、XPのメイン機の座を奪うに未だしといわざるをえない。

 プリンタ、スキャナなどのドライバや関連ソフトのインストールを済ませ、XP機で使っているソフトのおよそ半分ほどを入れたところである。ここらで、二、三気になったことを記しておきます。

二、
 プリンタは、EPSONのPM-870CとPX-G5300であるが、もちろん動作自体に問題はない。しかし、なにせ古いPM-870Cのこと、EPSONさんがWin7用に新たなソフトを提供してくれないのではと思ったが、案の定印刷状態を表示するソフトはない。スキャナも、これまた古いEPSONのGT9300UFであり、XPではスキャン画像の保存・印刷、コピー、OCR等が簡単に行えるSmart Panelというインターフェイスが利用できて便利であるが、Win7では使えず、替わりとなるソフトも提供されていない。いずれも10年ほど前の機種であり、無理からぬともいえるが、グレイド・アップのはずの新OSに乗り換えると使い勝手が悪くなるというのは釈然としないところではある。

三、
 主要なソフトは、インストールして使ってみている。
 一太郎、花子、VideoStudio Pro、TMPGEnc Video Mastering Works、Photoshop、Microsoft Office等々。
 これら有償のソフトは、Win7対応版であって、当然、動作上の問題はない。ただ、Win7での問題ではないが、Excelに気になることがある。

 持っていたOffice XP Personal(2002年)は、SP3に更新すれば、Win7で使えるとのことなので、入れることにした。XP機でも同じ版を使っており、使い慣れている2002年版のExcelがWin7で使えるのはありがたい。

 ところで、必要があってある統計を取ったデータを項目別に集計しグラフ化する簡単な雛形をExcel 2002で作ったところ、2007を使っている人から、数値が打ち込めない、グラフが表示されない、などのクレームが上がった。調べてみると、その問題は、更新プログラムを充てれば、改善することであり、その人達は、それを怠っていただけであった。
 しかし、ご存知のようにExcelは、2003以前と2007以降とで保存ファイル形式やユーザ・インターフェイスを始め機能が大きく異なっており、クレームをくれた人の2007の互換モードとやらで私の作った2002のグラフをよく見ると、表示がおかしくなっている部分があった。
 コリャ、やっぱりいかん。ということで、Office Home and Business 2010を購入することにした。

 ところが、2002で作ったブックを2010で.xlsx形式に変換してみたところ、どうもおかしい。この変換済のファイルを2007や2010で開き、その内容を見た後、閉じようとすると、必ず「変更を保存しますか?」と聞いてくるのである。何ら変更を加えていない、にもかかわらずである。
 また、そのファイルをダブルクリックか右クリックの「開く」で開けると、2007の場合、しばらくリボンが反応しないことがある。

 どうも2010における互換化は、Microsoftが認めている以上に不充分なもののようである。

 ついでに言わせてもらうと、この新しいExcelのUIであるリボンとやらは、慣れていないせいか使いづらい。2003以前のメニューバー、ツールバーの方が使い易いと思うのだが。

 自分の好みに合わせて、頻繁に使うコマンドだけを表示できるツールバーの方が、デフォルトのコマンドが削除できないリボンより便利なはずである。私は、いくつかの簡単なマクロもツールバーに登録して使っており、重宝している。
 もっとも、2010では、2007でできなかったリボンのカスタマイズが、コマンドの追加や順序の変更などに限って可能となっており、マクロの登録もできるが、アイコンが自作できず、既定のものから選ぶしかないようになっている。
 リボンも、ツールバーのようにカスタマイズが自由に行えるようにしてもらいたいが。

 莫大な数にのぼる利用者を持つExcelやWordであるが、その内のどれだけの人がUIにカスタマイズを施してそれらを使っているのであろうか。
 一般的な利便性には自ずと限界があり、ある人にとって便利なことでも、ある人々には不便だということなど往々にしてあるが、リボンの自由なカスタマイズくらいは叶えてもらいたいところである。

四、
 話をWin7に戻すことに。
 Win7を使っていてXPとの違いに不満を感ずる機能の一つが、UAC(User Account Control、ユーザーアカウント制御)である。不満というよりも、煩わしさである。これは、衆目の一致するところのようである。

 VISTAから導入された機能であり、Win7では、警告を発するタイミングを4段階に調節できるようにしたというのだが、推奨設定またはその一段階下の設定では、アプリケーションの起動のたびに警告が発せられるものが少なくなく、煩わしいことこの上ない。

 これを避けるべく、一度許可したものを記憶し、次回からは自動で許可を行うというNorton UAC Toolというソフトがあるそうだが、残念ながらそれはVISTA専用であり、Win7では使えないらしい。止むをえず、推奨されないとされているが、「通知しない」に設定している。セキュリティ上は好ましくないかもしれないが、一度許可をしたアプリケーションであっても、毎回実行時に警告が発せられるのには、閉口させられる。

 Norton UAC Toolが使えないのは残念だと思っていたところ、窓の杜でUAC Trust Shortcutというソフトが紹介されていた(窓の杜【REVIEW】)
 このソフトは、UACにひっかかるアプリケーションをバックグラウンドサービスを経由して管理者権限で起動させてUACを回避する仕組みになっているという。プログラミングについては、初心者に産毛も生えていない程度の私には、これは実にうまいことを考えたものだと感心させられるソフトであるが、対象となるアプリケーションごとに特別なショートカットを作成しておかなければならないので、無精な私は、未だUACを無効にしたままである。

【追記】:その後UACの設定を既定値より1段階下げて有効にし、暫くはUAC Trust Shortcutも使っていたが、
     不思議にも慣れるとUACの警告も苦にならなくなり、今はUAC Trust Shortcutを使っていない。
     慣れというのは、恐ろしいものである。

 やはり、UAC機能そのものが改良されることに越したことはない。望むらくは、ひとたび許可を与えたアプリケーションについては、次回以降は警告を発しないような設定を選択肢に加えてもらいたい。SP2に期待したいところである。

 確かに、セキュリティとパフォーマンスとは、ある程度トレードオフの関係に立たざるをえない。しかし、PCの用途の多様性からすれば、両者のバランスを如何にとるかは、使用者側に委ねるべき事柄であって、その選択の自由度は高いことが望ましいといえよう。

tag : ExcelツールバーリボンUAC

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