64bitのプリンタ・ドライバ等~XPからようやくWindows 7 x64へ(5)
一、
Win 7を使い始めて数か月、XP機で使っているアプリケーションの9割近くを、必要に応じてバージョンアップあるいはグレードアップさせ、時には代替品に換えて、何とかWin 7にインストールし終えたところである。アプリケーションの一つ一つにつき、Win 7対応版が出ているかどうかを確認し、インストール後、動作具合を探りつつ、そのオプション等を開いて、慣れ親しんだ設定に整えていく作業は、思いのほか手間をとる。うまく動いてくれれば、まだしも、一部の動作でエラーを生じることなどもあり、そうなれば、なおさらである。
手間のかかるほどに自ずと愛着も湧いてきて、ここのところWin 7に先に電源を入れることが増えてきたように思う。
おっと、愛着なんぞは、不具合・不都合を解消してからの話であった。
今回もいくつかをあげつらうことにする。
二、
その一つは、プリンタ・ドライバについてである。
EPSON PM-870Cという古いプリンタもWin 7で使うことができる。その場合、OS添付ドライバが適用されることになる。印刷の進行具合等を表示する「プリンタウィンドウ!3」というソフトは使用できないが、なにぶんにも古いプリンタのこと、それは止むを得ないと諦めはつく。
印刷する際に、このドライバで印刷設定をするのだが、インク残量を知るためには、「インクレベルの取得」というボタンを押すことになっている。
ところが、インクレベルを確認した後、このウィンドウを閉じるか又は印刷実行をクリックすると、下のようなエラー・メッセージが現われる。
「C:\Windows\splwow64.exe
関数アドレス0xe9231a45保護違反が発生しました。(例外コード0xc0000005)プロパティページの数ペー
ジまたはすべてのページが表示されない可能性があります。」
このエラーは、Win7 64bitにおいて32bitのアプリケーションから、OS添付ドライバの適用されるEPSONのプリンタで印刷する場合にのみ起こるものである。その具体的な影響は、定かではないが、続けて「インクレベルの取得」を行おうとすると、「インクレベルを取得できません。プリンタとの接続を確認してください。」というエラーが生じる。しかし、印刷自体には支障はないようである。
早速、EPSONに問い合せてみると、
「Windows 7機(64bit版)にて、PM-870Cを接続し、OS添付ドライバ(M)での動作を確認いたしましたところ、32bit版のOffice 2010をインストールした場合には、同様のエラーメッセージが表示されることを確認いたしました。」ということだが、Win 7 64bit環境で64bit版のアプリケーションを使用した場合、及びWin 7 32bit環境で32bit版のアプリケーションを使用する場合には、かかるエラーは発生しないのであるから、このOS添付ドライバには問題はないとの認識であるという。
実際には、Windows 7対応のアプリケーションのほとんどは32bit版であり、それをWindows 32-bit on Windows 64-bit (Wow64)を通してWindows 7 64bit環境で使用しているのが通常のはずであるが、その指摘に対しては「Windows 7 64bit環境で、32bit版のアプリケーションを インストールし、ご使用いただいた場合のプリンタ側の動作については、弊社では動作の保証ができかねます。」と、木で鼻をこくったような返答。
幾度かEPSONと遣り取りをしたが、今のところ改善策を講ずる予定はないとのことである。
確かに、Wow64上で動く32bitアプリケーションと64bitドライバで動作する周辺機器との間には、ややこしい問題があるようであり、企業としても古い製品のサポートをどこまでするかという難しい問題があることは、理解できる。しかし、PM-2000CからのEPSONの愛用者としては、そして、修理の迅速さと良心的な対応に感服していた者としては、今回のEPSONの姿勢は少し残念であると言わざるをえない。
取り敢えず、対処法としては、Win 7 64bitにおいて32bitアプリケーションで印刷を行う場合には、「インクレベルの取得」を行うことは避け、インク残量を確認したいときは、コントロールパネルの「デバイスとプリンター」の当該プリンタから「インクレベルの取得」を行うようにするしかないでしょう。
三、
また、Wake Up on Lan Toolというソフトは、対応環境としてはXPまでしか記されていないが、Win 7でも使ってみた。
起動するマシンを選び、ダブルクリックか右クリックで起動させてみるが、反応無しである。
しかし、メニューバーの「操作」からであれば、起動させることができる。不思議である。
【追記】:[新規作成]で改めて設定し直してみると、この不具合は解消した。このソフトは、互換モードに依らなく
とも使用できるようである。
四、
勿論、Win 7には、優れた点も、当たり前だが、多い。
その一つが、起動速度である。同一環境にて、XP、VISTA、7の起動時間の比較が、よく雑誌などで行われていたが、いずれもWin 7が最短との結果。
それにもまして迅速なのが、シャットダウンである。
XP愛用者諸氏、これには驚かされます。ほんの数秒足らずで電源オフとなります。
通常は、シャットダウンをクリックした後のことなどさして問題ではないが、いくつものソフトを続けてインストールする場合には、再起動を苦にせず行えるので、これは非常にありがたいのである。
Win 7を使い始めて数か月、XP機で使っているアプリケーションの9割近くを、必要に応じてバージョンアップあるいはグレードアップさせ、時には代替品に換えて、何とかWin 7にインストールし終えたところである。アプリケーションの一つ一つにつき、Win 7対応版が出ているかどうかを確認し、インストール後、動作具合を探りつつ、そのオプション等を開いて、慣れ親しんだ設定に整えていく作業は、思いのほか手間をとる。うまく動いてくれれば、まだしも、一部の動作でエラーを生じることなどもあり、そうなれば、なおさらである。
手間のかかるほどに自ずと愛着も湧いてきて、ここのところWin 7に先に電源を入れることが増えてきたように思う。
おっと、愛着なんぞは、不具合・不都合を解消してからの話であった。
今回もいくつかをあげつらうことにする。
二、
その一つは、プリンタ・ドライバについてである。
EPSON PM-870Cという古いプリンタもWin 7で使うことができる。その場合、OS添付ドライバが適用されることになる。印刷の進行具合等を表示する「プリンタウィンドウ!3」というソフトは使用できないが、なにぶんにも古いプリンタのこと、それは止むを得ないと諦めはつく。
印刷する際に、このドライバで印刷設定をするのだが、インク残量を知るためには、「インクレベルの取得」というボタンを押すことになっている。
ところが、インクレベルを確認した後、このウィンドウを閉じるか又は印刷実行をクリックすると、下のようなエラー・メッセージが現われる。
「C:\Windows\splwow64.exe
関数アドレス0xe9231a45保護違反が発生しました。(例外コード0xc0000005)プロパティページの数ペー
ジまたはすべてのページが表示されない可能性があります。」
このエラーは、Win7 64bitにおいて32bitのアプリケーションから、OS添付ドライバの適用されるEPSONのプリンタで印刷する場合にのみ起こるものである。その具体的な影響は、定かではないが、続けて「インクレベルの取得」を行おうとすると、「インクレベルを取得できません。プリンタとの接続を確認してください。」というエラーが生じる。しかし、印刷自体には支障はないようである。
早速、EPSONに問い合せてみると、
「Windows 7機(64bit版)にて、PM-870Cを接続し、OS添付ドライバ(M)での動作を確認いたしましたところ、32bit版のOffice 2010をインストールした場合には、同様のエラーメッセージが表示されることを確認いたしました。」ということだが、Win 7 64bit環境で64bit版のアプリケーションを使用した場合、及びWin 7 32bit環境で32bit版のアプリケーションを使用する場合には、かかるエラーは発生しないのであるから、このOS添付ドライバには問題はないとの認識であるという。
実際には、Windows 7対応のアプリケーションのほとんどは32bit版であり、それをWindows 32-bit on Windows 64-bit (Wow64)を通してWindows 7 64bit環境で使用しているのが通常のはずであるが、その指摘に対しては「Windows 7 64bit環境で、32bit版のアプリケーションを インストールし、ご使用いただいた場合のプリンタ側の動作については、弊社では動作の保証ができかねます。」と、木で鼻をこくったような返答。
幾度かEPSONと遣り取りをしたが、今のところ改善策を講ずる予定はないとのことである。
確かに、Wow64上で動く32bitアプリケーションと64bitドライバで動作する周辺機器との間には、ややこしい問題があるようであり、企業としても古い製品のサポートをどこまでするかという難しい問題があることは、理解できる。しかし、PM-2000CからのEPSONの愛用者としては、そして、修理の迅速さと良心的な対応に感服していた者としては、今回のEPSONの姿勢は少し残念であると言わざるをえない。
取り敢えず、対処法としては、Win 7 64bitにおいて32bitアプリケーションで印刷を行う場合には、「インクレベルの取得」を行うことは避け、インク残量を確認したいときは、コントロールパネルの「デバイスとプリンター」の当該プリンタから「インクレベルの取得」を行うようにするしかないでしょう。
三、
また、Wake Up on Lan Toolというソフトは、対応環境としてはXPまでしか記されていないが、Win 7でも使ってみた。
起動するマシンを選び、ダブルクリックか右クリックで起動させてみるが、反応無しである。
しかし、メニューバーの「操作」からであれば、起動させることができる。不思議である。
【追記】:[新規作成]で改めて設定し直してみると、この不具合は解消した。このソフトは、互換モードに依らなく
とも使用できるようである。
四、
勿論、Win 7には、優れた点も、当たり前だが、多い。
その一つが、起動速度である。同一環境にて、XP、VISTA、7の起動時間の比較が、よく雑誌などで行われていたが、いずれもWin 7が最短との結果。
それにもまして迅速なのが、シャットダウンである。
XP愛用者諸氏、これには驚かされます。ほんの数秒足らずで電源オフとなります。
通常は、シャットダウンをクリックした後のことなどさして問題ではないが、いくつものソフトを続けてインストールする場合には、再起動を苦にせず行えるので、これは非常にありがたいのである。