SuperπとMaxxPi2M
Superπというベンチマーク・ソフトはCPUの処理速度の指標として長らく使われてきたが、そのプログラムはシングル・スレッドであるため、たとえマルチ・コアのCPUであっても、シングル・コアとしての処理能力を測ることになるようである。これに対して、MaxxPi2-PreView-Multiというソフトは、同じく円周率を計算させてCPUの処理速度を示すものであるが、Multiと銘打っていることからも分かるように、マルチ・スレッドのプログラムであって、マルチ・コアのCPUをフル稼働させて計測するようである。もっとも、MaxxPi2-PreView-Singleというシングル・スレッド版もあるようである。
下図は、それぞれのソフトを実行させている時のリソースモニターである。

左が、もちろんSuperπのものであり、右が、MaxxPi2Mのものである(CPU : Core i7-950)。
結果は、Superπの104万桁で12秒、MaxxPi2Mの1M桁で約0.8秒である。

元々のプログラムの目的や性質が異なる両者を単純に比較することはできないが、同じように円周率の計算をするソフトでありながら、両者の処理時間にこれほどの差があるとは。単にCPUを高性能なものに換えたとしても、それを使い切るソフトウェアがなければ、高速処理は実現しないということを再認識させられた。
今年6月、日本の理化学研究所と富士通が共同で開発しているスーパーコンピュータ「京(けい)」が、その性能において世界ランク1位になったらしい。なんでも、8.162ペタフロップス(毎秒8162兆回の浮動小数点演算)を達成したという。これは、672の筐体に組み込まれた68,544個のCPUを相互に接続する仕組みとそれらハードウェアの性能を極限まで引き出すソフトウェアが結び付いて実現できたものだという。
コンピュータに求められる高速処理を実現するためには、改めて言挙げするまでもないことだが、ハードウェアがソフトウェアの要求する処理に応えうる能力を備え、ソフトウェアがハードウェアの能力を最大限に引き出しうるプログラムでなければならない。
我々素人としては、高性能のCPUやSSDといったハードだけでなく、さらなる高効率のソフトの出現を期待するばかりである。
下図は、それぞれのソフトを実行させている時のリソースモニターである。


左が、もちろんSuperπのものであり、右が、MaxxPi2Mのものである(CPU : Core i7-950)。
結果は、Superπの104万桁で12秒、MaxxPi2Mの1M桁で約0.8秒である。

元々のプログラムの目的や性質が異なる両者を単純に比較することはできないが、同じように円周率の計算をするソフトでありながら、両者の処理時間にこれほどの差があるとは。単にCPUを高性能なものに換えたとしても、それを使い切るソフトウェアがなければ、高速処理は実現しないということを再認識させられた。
今年6月、日本の理化学研究所と富士通が共同で開発しているスーパーコンピュータ「京(けい)」が、その性能において世界ランク1位になったらしい。なんでも、8.162ペタフロップス(毎秒8162兆回の浮動小数点演算)を達成したという。これは、672の筐体に組み込まれた68,544個のCPUを相互に接続する仕組みとそれらハードウェアの性能を極限まで引き出すソフトウェアが結び付いて実現できたものだという。
コンピュータに求められる高速処理を実現するためには、改めて言挙げするまでもないことだが、ハードウェアがソフトウェアの要求する処理に応えうる能力を備え、ソフトウェアがハードウェアの能力を最大限に引き出しうるプログラムでなければならない。
我々素人としては、高性能のCPUやSSDといったハードだけでなく、さらなる高効率のソフトの出現を期待するばかりである。