Windows 7のDiskPart
一、
Windows XPに組み入れられているDiskpartはバージョンが5.Xであり(私のXPでは、5.1.3565となっている)、これでHDDやSSDにパーティションを作成する場合(もちろん、プライマリパーティションの話である)、オフセットを設定しようとすると(アラインメントを施そうとすると)不都合があった。
即ち、パラメータのオフセット値の設定単位がMBであり、数値は丸め処理(端数処理)がなされるため、正確に任意のセクタ数を設定することができなかった。1MBのオフセット値でパーティションを作成してみたが、オフセットは2048セクタ(1048576バイト)にならなかった。
Microsoftサポートのウェブページにも「マスタ ブート レコード (MBR) ディスクでは、パーティションのオフセットとサイズは丸められて、必要なシリンダ配置がそのまま維持されます。オフセットは最も近い有効値に、サイズは常に次の有効値に丸められます。」(「Diskpart コマンドライン ユーティリティについて」、文書番号 : 300415)と記されている。
そのため、SSDに正確なオフセット値でパーティションを作成する必要があるWin XPでは、diskpar.exeを使わざるを得なかった(diskparはセクタ単位でオフセットを設定する。この点については、「RAIDのHDD上のXPをSSDに移植する」を御覧下さい)。
しかし、Windows 7では(VISTAにおいても)、そこに収められたDiskPartはバージョンが6.Xとなり(私のWin 7では、6.1.7601となっている)、オフセット値はKB単位に変更され、SSDに最適とされる64KBの倍数に正確にオフセットを設定することができるようになった。
二、
参考までに、HDDやSSDにパーティションをオフセット1024KBで作成するコマンドラインを例示しておく。
1. コマンドプロンプトを起動する。
2. [diskpart]と入力して、Enterを押下する。
ユーザアカウント制御(UAC)のウィンドウが現れるので、「はい」をクリックすると、新たなDiskPartのプロンプト枠
が表示される。
3. PC内のディスクの一覧を表示させるには、[list disk]と入力し、Enterを押下。
それぞれディスク番号やサイズ等が表示される。どのディスクに対してパーティション操作を行なうのか確認し、
ディスク番号を間違えないように注意しなければならない。DiskPartでは、通常のスナップインの「ディスク管理」
では操作できないことが、再確認の求めもなく、行えてしまうのである。
4. [select disk n](n はディスク番号)で、操作の対象となるディスクを選択する。
「ディスク n が選択されました。」と表示される。
5. [detail disk]でディスクの詳細な情報を確認できる。
ディスクが未割当て領域の状態である場合、「ボリュームがありません。」と表示される。
6. [create partition primary offset=1024]と入力して、Enter。
パーティションの作成が完了すると、下図のように表示される。

サイズを指定する必要があるときは、例えばサイズを50GBにする場合、単位がMBなので、
[create partition primary size=51200 offset=1024]とする。
7. この後、フォーマットをしてドライブレターを付す必要があるが、これらの操作は「ディスク管理」で行なう方が
簡便なので、[exit]で、DiskPartを終了する。
8. 「コントロールパネル」から「ディスク管理」に至り、対象ディスクのフォーマットを行ない、ドライブ文字を「追加」
する。
9. 最後に、オフセットが正確に1024KB(1048576bytes)になっているか、確かめてみる。
改めて、DiskPartを起動させる。
[select disk n ]として、[list partition]と入力。
もっと詳しい情報を表示させるには、[select partition n](n はlistで確認したパーティション番号)とした後、
[detail partition]と入力する。

私の場合、他で使っていたSSDのオフセットが1024KBではなかったため、上記の通りDiskPartによって
パーティションを作成し直してみた。御覧のようにオフセットは正確に設定された。
※ なお、DiskPartでは、[help]で基本的なコマンドの説明を見ることができます。さらに、詳細なコマンドや
パラメータについては、TechNet内のCommand-line ReferenceのDiskPartを御覧下さい。
Windows XPに組み入れられているDiskpartはバージョンが5.Xであり(私のXPでは、5.1.3565となっている)、これでHDDやSSDにパーティションを作成する場合(もちろん、プライマリパーティションの話である)、オフセットを設定しようとすると(アラインメントを施そうとすると)不都合があった。
即ち、パラメータのオフセット値の設定単位がMBであり、数値は丸め処理(端数処理)がなされるため、正確に任意のセクタ数を設定することができなかった。1MBのオフセット値でパーティションを作成してみたが、オフセットは2048セクタ(1048576バイト)にならなかった。
Microsoftサポートのウェブページにも「マスタ ブート レコード (MBR) ディスクでは、パーティションのオフセットとサイズは丸められて、必要なシリンダ配置がそのまま維持されます。オフセットは最も近い有効値に、サイズは常に次の有効値に丸められます。」(「Diskpart コマンドライン ユーティリティについて」、文書番号 : 300415)と記されている。
そのため、SSDに正確なオフセット値でパーティションを作成する必要があるWin XPでは、diskpar.exeを使わざるを得なかった(diskparはセクタ単位でオフセットを設定する。この点については、「RAIDのHDD上のXPをSSDに移植する」を御覧下さい)。
しかし、Windows 7では(VISTAにおいても)、そこに収められたDiskPartはバージョンが6.Xとなり(私のWin 7では、6.1.7601となっている)、オフセット値はKB単位に変更され、SSDに最適とされる64KBの倍数に正確にオフセットを設定することができるようになった。
二、
参考までに、HDDやSSDにパーティションをオフセット1024KBで作成するコマンドラインを例示しておく。
1. コマンドプロンプトを起動する。
2. [diskpart]と入力して、Enterを押下する。
ユーザアカウント制御(UAC)のウィンドウが現れるので、「はい」をクリックすると、新たなDiskPartのプロンプト枠
が表示される。
3. PC内のディスクの一覧を表示させるには、[list disk]と入力し、Enterを押下。
それぞれディスク番号やサイズ等が表示される。どのディスクに対してパーティション操作を行なうのか確認し、
ディスク番号を間違えないように注意しなければならない。DiskPartでは、通常のスナップインの「ディスク管理」
では操作できないことが、再確認の求めもなく、行えてしまうのである。
4. [select disk n](n はディスク番号)で、操作の対象となるディスクを選択する。
「ディスク n が選択されました。」と表示される。
5. [detail disk]でディスクの詳細な情報を確認できる。
ディスクが未割当て領域の状態である場合、「ボリュームがありません。」と表示される。
6. [create partition primary offset=1024]と入力して、Enter。
パーティションの作成が完了すると、下図のように表示される。

サイズを指定する必要があるときは、例えばサイズを50GBにする場合、単位がMBなので、
[create partition primary size=51200 offset=1024]とする。
7. この後、フォーマットをしてドライブレターを付す必要があるが、これらの操作は「ディスク管理」で行なう方が
簡便なので、[exit]で、DiskPartを終了する。
8. 「コントロールパネル」から「ディスク管理」に至り、対象ディスクのフォーマットを行ない、ドライブ文字を「追加」
する。
9. 最後に、オフセットが正確に1024KB(1048576bytes)になっているか、確かめてみる。
改めて、DiskPartを起動させる。
[select disk n ]として、[list partition]と入力。
もっと詳しい情報を表示させるには、[select partition n](n はlistで確認したパーティション番号)とした後、
[detail partition]と入力する。

私の場合、他で使っていたSSDのオフセットが1024KBではなかったため、上記の通りDiskPartによって
パーティションを作成し直してみた。御覧のようにオフセットは正確に設定された。
※ なお、DiskPartでは、[help]で基本的なコマンドの説明を見ることができます。さらに、詳細なコマンドや
パラメータについては、TechNet内のCommand-line ReferenceのDiskPartを御覧下さい。