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Acronis True Image Homeを2010から2012へ

一、
 これまでSSDへの対応は不完全であるとされるTrue Image Home 2010を使ってバックアップ及びリカバリを行なってきたが(オフセットのアラインメントについては「RAIDのHDD上のXPをSSDに移植する」を御覧下さい。)、昨年(2011年)12月にTrue Image Home 2012 Plus Packを購入した。

 2012年版は、AcronisのKnowledge Base、2699 : 'Solid State Drive Support in Acronis Products'に依れば、SSDを完全にサポートしているとされる(そこには、SSD完全サポート製品として、「Acronis Backup & Recovery 11」、「Acronis True Image Home 2011」、「Acronis True Image Home 2012」、「Acronis Disk Director 11 Home」の4製品が挙がっている[2011年12月28日更新版]。【追記】:2012年10月18日更新版では、さらに「Acronis Backup & Recovery 11.5」と「True Image 2013 by Acronis」の2製品が追加されている)。2012年版にアップグレードした理由は、これだけではない。
 2010年版では、バックアップのスケジュールにおいてWindows 7のみ「システムシャットダウン時」の設定がなく、不便を感じていたが、2012年版ではこれが可能となっていることが、もう一つの大きな理由である。

 2012年版は、スケジュールも細かな設定ができるようになっていて、ありがたいのだが、2010年版とはユーザ・インターフェイス(UI)が大きく異なっており、私には非常に使いづらい。タッチパネルを意識したような2012年版のUIは、私にとっては必ずしもユーザビリティが高いとはいえない。

 これについては、フィードバックとしてAcronisのForumにコメントを書いておいた(Acronis True Image Home 2012 Forum ; 29039、【追記】:そこにドイツの若年者とおぼしき人物が現れ、私の英語も稚拙だがそれよりもひどい英語でよく分からない不平をぶちまけております。当初、応対していたForum Star氏もやがて応じなくなり、仕方なく私がお相手をして差し上げました。彼がアップしていたドイツ語のOSのスクリーンショット見て、未割当て領域とパーティションの区別ができていないことを指摘すると、途端に応答しなくなった彼だが、他のスレッドでITコンサルタントとして仕事をしていると言い張っている噴飯もののその厚顔さは幼さ故かと。)。

 しかし、いったんバックアップのスケジュール設定をすれば、そうたびたびTrue Imageを開くことはないので、我慢するほかない。

二、
 ところで、このTrue Image Home(以下TIHと略す) 2012のイベントログにエラーが繰り返し記録されていることに、使い始めてしばらくして気が付いた。

 いわく、"Failed to obtain device bus type"。

 このエラーログは、スケジュールの設定ウィンドウの「OK」又は「キャンセル」をクリックするたびに記録されている。しかし、TIHはPCに接続しているSSD及びHDDの全てを認識しているように見える。バックアップも正常に行なわれているようであり、試しにOSを入れたディスクのバックアップからリカバリを行なってみたが、問題はないようである。

 「デバイス・バス・タイプの取得に失敗」というエラーをそのまましておくのは、やはり気持ちが悪いので、Acronisに問い合せようと思ったが、不具合のサポートは購入後1か月までということで、もはやその期間を過ぎでいた。仕方なく、Forumに書き込みをし、何らかの情報が得られれば、と思った。

 すぐにAcronisのModeratorから返信があり、詳細な情報が欲しいというので送ると、さらにExpert & Forum Teams Managerからメールが届き、何度か遣り取りをした。

 そうこうするうちに、RAMディスク(I-O DATAのRamPhantomEX)が原因であることに気付いた。試しにRAMディスクを削除してみると、エラーログは記録されないのである。このことを上のManager氏にメールで確認すると、以下のような返事であった。

  「原因を解明していただき、ありがとうございました。
  根本的な原因を見つけ出すことができて嬉しく思います。これで問題全体がはっきりと明確になりました。
  RAMディスクは通常のディスクではないので、Acronis True Image Homeはそれを読み取ることができず、
  ログに警告を記録することになったのです。
  他のディスクは検出されており、正常にバックアップされているのですから、この場合は何ら心配する必要はあ
  りません。」

  【追記】:その後、「今後のバージョンでそれらのエラーを隠すことが可能かどうか調査するように開発担当者に
       要請しました」という返事があった。

 ということで、上記と同様のエラーログが記録され、訝しく思われている方は、RAMディスクを疑ってみて下さい。
RAMディスクが原因であれば、TIHと併用しても問題はない、ということになります。

【追記】:参考までにそのスレッドは、ここ(http://forum.acronis.com/forum/28666)です。そこにも、しかし、分かり
     きった余計な一言を書き込む御仁がいる。そのような発言をする資格は、コメントを寄せてくれた
     Acronisの担当者と私にのみ認められるはずだが。いずこも同じである。

三、
 因みに、TIH 2012の英語のアップグレード版が円高のおかけで格安であり、おまけに、期間限定で割引になっていたので、$19,99、当時のレートで1630円で買うことができた。

 購入したシリアルナンバーは、日本語版にも有効だそうだが、そもそも日本語版を購入した場合との違いは、価格以外には日本語でのサポートが受けられるか否かにある。
 また、英語版と日本語版の違いはというと、英語版ではファイルのリカバリ時に文字化けを起こすことがあり(【追記】:そういう記述を見かけたが、今のところファイルだけをリカバリしても文字化けは発生していない)、他方、日本語版は英語版よりビルドが古いということになる(2012年2月1日現在、英語版の最新ビルドは#6154、日本語版のそれは#6151である)。

 極力出費を抑えたい方は、Acronisの系列会社Allacronis.comを覗いてみて下さい。ひょっとすれば、今も割引販売が行なわれているかもしれません(2012年2月1日現在、アップグレード版は尚$19,99です)。

tag : AcronisTrueImageHome20102012

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そんぷうし ふうえん

Author:そんぷうし ふうえん

忙中閑は、こっそりと見出す。
カミさんと子どもたちが寝静まるのを待って、夜な夜なPCの前に端座し、その不可思議なる箱の内奥にそっと手を入れては、悦に入る日々なのであります。
時としてその手はPC以外の内奥にも。


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