X79のマザーボード交換
一、
以前、GIGABYTEのGA-X79-UD5に関する不具合について取り上げるとつもりであると書いたが(「X79のブルースクリーン問題」)、ファームウェア(UEFI準拠であっても便宜上BIOSと表記されることが多いようである)をF13pに更新し、X79のチップセット・ドライバをRapid Storage Technology enterprise(RSTe又はIRSTe)からRapid Storage Technology(RST又はIRST) ver.11.6に、さらにver.11.7に入れ替えると、さして不都合なく使うことができた。
しかし、ブルースクリーン問題が発生した当初、その原因がRSTeにあることを知らず、GA-X79-UD5の不具合だと思い込み、慌ててASRockのX79 Extreme6を購入してしまっていた。このままX79-UD5を使い続けてもよかったのだが、最初に用意したビデオ・カード、MSIのN660GTX Twin Frozr III OCとの相性が悪く、まったく画像が出力されなかったため、ショップの厚意でGIGABYTEのGV-N660OC-2GDに替えてもらったということもあって、X79-UD5をExtreme6に交換してみることにした。
二、
両社におけるそれぞれのマザーボードのグレードは同程度のものだが、基板サイズはX79-UD5が305x262mmで、ATX規格(305x244 mm)のExtreme6よりも若干大きく、そのためか、UD5のSATAコネクタは10個、Extreme6のそれは9個となっており、バックパネルのeSATAコネクタはUD5が2、Extreme6が1、USB専用ポートはUD5が9(うち、USB3.0は2)、Extreme6が8(うち、USB3.0は4)といった差異がある。
ともあれ、マシンの基本構成は、
CPU:Intel i7-3930K
CPU Cooler:Intel RTS2011LC
RAM:Corsair CML16GX3M4A1600C9 [4GB×4]
Video Card:GIGABYTE GV-N660OC-2GD
SSD:PLEXTOR PX-256M5P [256GB]×1
HDD:WD WD20EZRX [2TB]×2
DVD Drive:Pioneer DVR-S17J-BK
FDD+Card Reader:Owltech FA404MXU
PSU:ENERMAX ERV650AWT-G
Chassis:Cooler Master CM 690 II Plus rev2
OS:Windows 7 Professional 64bit SP1
であり、これらをそっくりそのままGA-X79-UD5からX79 Extreme6に載せ替えるのである。
三、
1.先ず、GA-X79-UD5専用のユーティリティ・ソフトなどExtreme6に不要と考えられるソフトはアンインストールしておく。この機では使用していないが、RAMディスクはマザーボード交換の障害になる恐れがあるらしいので、設定は解除しておく方が望ましいようである。
2.次に、チップセット・ドライバのRSTについてである。
先述したようにX79-UD5においてRSTeをRST 11.7に入れ替えてあるので(その方法については「X79のブルースクリーン問題」を参照)、それがインストールされたOSをそのまま移転して使うには、Extreme6のファームウェアがRST 11.7に対応していなければならない。ASRockのサイトによると、Extreme6のファームウェアが1.90以降であれば、RSTの11.6以降が使用できるようである(http://www.asrock.com/mb/download.jp.asp?Model=X79%20Extreme6&o=BIOS)。
CPU、CPUクーラー、メモリ、ビデオ・カード、電源をUD5からExtreme6に移し替え、モニター、マウス、キーボードを繋ぎ、電源を入れ、POSTの間に[DEL]を押し、UEFIセットアップ・ユーティリティに入って、現れたメイン画面でUEFI Versionを確認する。2.20とあるので、RST 11.7はサポートされており、OSはそのまま移植可能である。もし、1.90より前のバージョンであれば、それ以降のバージョンに更新しておかなければならず、ASRockでは"Instant Flash"と呼ばれる、OSに依らないBIOSの更新方法を使うことになる。
3.一旦電源を切り、OSのインストールされたSSDを始め、他のストレージ、DVDドライヴ等を接続し、再び電源を入れる。直ぐに[DEL]を押してUEFIセットアップ・ユーティリティに入り、UEFIをX79-UD5で施した設定と同様の状態にし(UEFIに関しては、こちらの記事「UEFIについて」を御覧下さい)、再起動する。
4.めでたくWindowsが立ち上がったところで、Extreme6付属のDVD-ROMを入れ、必要なドライバ及びユーティリティをインストールする。ドライバによっては、従前のドライバをアンインストールしなければインストールが完了しないものもあるようなので、適宜対処する。OSの求めに応じて再起動、再々起動。LANに接続し、幾つかソフトを実行させ、しばらく使ってみる。再ライセンス認証も要求されず、問題はないようであった。
5.ところが、3日程してPCを起動させて、驚いた。

このような警告が現れた。「ソフトウェアが偽造品である可能性があります。」とは恐れ入った。
画面に指示に従って、「今すぐオンラインで解決します。」をクリックしてみたが、正規品と検証(Validation)されない。さらに、画面右下隅に「Windows 7 ビルド7601 このWindowsのコピーは正規品ではありません。」と断定した文言が出現。消えるつもりはなさそうである。そこで、改めてWindowsのライセンス認証(Activation)を試みたものの、認証されない。仕方なく、サポートに電話をして認証を行なった。
電話口には若い男性が、ぶっきらぼうとまでは言わないが、抑揚のない平板な声で現れ、機械的に数字を読み上げていく。認証に関するサポートはただひたすらに認証番号を伝えるだけであるから、いきおいそのような応対になるのも無理からぬ、と理解できる。最後に礼を述べると、「あっ」という声が漏れ、丁寧な応対で終わった。
それにしても、マザーボードを交換した場合、正規品の検証に失敗することは分かるが、なぜオンラインのライセンス認証ができなくなったのか。当然のことながら、ライセンス認証の情報はほとんど公開されていないが、Microsoftのサイトに「Windows をライセンス認証できない理由」と題するページがあり、その理由の一つに「ハードウェアの変更」が挙げられており、「ハード ドライブやマザーボードの交換など、PC のハードウェアを大幅に変更した場合は、サポートに連絡して、電話で Windows のライセンス認証を行う必要があります。」と記されている。そういうことなのである。マザーボードを交換してWindowsをそのまま移植した場合は、正規品の検証に失敗し、オンラインのライセンス認証も行えないことがあるということに留意しなければならない。
なお、正規品の検証がどのような場合に行なわれるかについては、Microsoftのサイト内の「検証とそのしくみについて」と題するページに、「Windows ライセンス認証の後、正規の Windows ダウンロードを Microsoft ダウンロード センターから入手する際、またはセキュリティ関連ではないダウンロードを Windows Update から入手する際に、Microsoft によって検証を求められる場合があります。」とある。
おそらく、マザーボード交換後、Windowsをクリーン・インストールするのであれば、通常のライセンス認証で済むのではなかろうか。
四、
ところで、この機はRAID構成にしていないので、御覧のように手順は至って単純である。WindowsのシステムをRAID0で構成している場合には、ややこしい手順を踏まなければならず、しかも失敗する恐れがない訳ではないので、一般に言われているようにマザーボード交換後、OSはクリーン・インストールした方がよいのかもしれない。
※ 参考までに、RAID0の場合のマザーボード交換手順を簡単に紹介しておく。
① 新マザーボードに不要なソフトを削除し、Windowsの入っているRAIDドライブを、丸ごとバックアップ・ソ
フトでバックアップし、RAIDを構成するときに使ったF6ドライバの入ったUSBメモリあるいはFDD等を用意して
おく。
② RAIDを解除し、できればSecure Eraseで当のSSDないしHDDの全データを抹消する。
③ マザーボードを交換し、BIOS又はUEFIの設定を旧マザーボードと同一にし、従前と同じRAIDに設定して、F6
ドライバを使ってWindowsをインストールする。
④ 一旦、Windowsをシャットダウン。バックアップ・ソフトをWindows PEが使われたCDないしDVDから起動し、
保存してあったバックアップを復元。
⑤ Windows起動後、新マザーボードに必要なドライバ等をインストール。
おおむね以上のような手順をとることになろうが、新旧両マザーボードに同じチィップセット・ドライバが
使えることが前提であることは言うまでもない。
うまく行かない場合には、クリーン・インストールするしかないでしょう。
五、
さて、Extreme6の具合はどうかというと、もちろん何ら問題ないということになる。
また、この母板に付属するASRock Extreme Tuning Utility(AXTU)はなかなか便利なユーティリティ・ソフトである。ハードウェア・モニタ、ファン・コントロール、XFast RAMというRAMディスク・ソフトなどが統合されている。
ところで、長年定格派を堅持してきたが、せっかくのi7-3930Kである。わずかばかりならばと思い、OCを施してみた。UEFI SETUP UTILITYで4.2GHzに設定した。OCの知識はあまりないので、そこらあたりがカタギには安全圏ではなかろうかと勝手に判断した次第である。ベンチマーク・ソフト、CINEBENCH 11.5では、12.16、温度は最高60℃(アイドリング時34℃、室温25℃)であった。しばらく常用してみることにする。
ひとまず、マザーボードの交換相成った我がPCの勇姿を。

六、
とはいうものの、数か月使用してきたGA-X79-UD5には、今もなお未練がある。GIGABYTEのマザーボードを愛用してきたということもある。X79-UD5の I/O シールド(バックパネルのシールド)は、裏面に緩衝材が使われており、良質である。付属のマニュアルもGIGABYTEの方がASRockより、説明が丁寧で親切である。ASRockが、付属の多言語版のQuick Installation Guideより少し詳細な記述のあるダウンロード版のUser Manualの方を付属してくれるとありがたい、と思う人は私ばかりではなかろう。
というわけで、GA-X79-UD5は、当分の間売り払わずにおこうかと思っているところである。
なお、マザーボード交換については、「UltraDMA CRC エラーとマザーボード交換」の記事も御覧下さい。
以前、GIGABYTEのGA-X79-UD5に関する不具合について取り上げるとつもりであると書いたが(「X79のブルースクリーン問題」)、ファームウェア(UEFI準拠であっても便宜上BIOSと表記されることが多いようである)をF13pに更新し、X79のチップセット・ドライバをRapid Storage Technology enterprise(RSTe又はIRSTe)からRapid Storage Technology(RST又はIRST) ver.11.6に、さらにver.11.7に入れ替えると、さして不都合なく使うことができた。
しかし、ブルースクリーン問題が発生した当初、その原因がRSTeにあることを知らず、GA-X79-UD5の不具合だと思い込み、慌ててASRockのX79 Extreme6を購入してしまっていた。このままX79-UD5を使い続けてもよかったのだが、最初に用意したビデオ・カード、MSIのN660GTX Twin Frozr III OCとの相性が悪く、まったく画像が出力されなかったため、ショップの厚意でGIGABYTEのGV-N660OC-2GDに替えてもらったということもあって、X79-UD5をExtreme6に交換してみることにした。
二、
両社におけるそれぞれのマザーボードのグレードは同程度のものだが、基板サイズはX79-UD5が305x262mmで、ATX規格(305x244 mm)のExtreme6よりも若干大きく、そのためか、UD5のSATAコネクタは10個、Extreme6のそれは9個となっており、バックパネルのeSATAコネクタはUD5が2、Extreme6が1、USB専用ポートはUD5が9(うち、USB3.0は2)、Extreme6が8(うち、USB3.0は4)といった差異がある。
ともあれ、マシンの基本構成は、
CPU:Intel i7-3930K
CPU Cooler:Intel RTS2011LC
RAM:Corsair CML16GX3M4A1600C9 [4GB×4]
Video Card:GIGABYTE GV-N660OC-2GD
SSD:PLEXTOR PX-256M5P [256GB]×1
HDD:WD WD20EZRX [2TB]×2
DVD Drive:Pioneer DVR-S17J-BK
FDD+Card Reader:Owltech FA404MXU
PSU:ENERMAX ERV650AWT-G
Chassis:Cooler Master CM 690 II Plus rev2
OS:Windows 7 Professional 64bit SP1
であり、これらをそっくりそのままGA-X79-UD5からX79 Extreme6に載せ替えるのである。
三、
1.先ず、GA-X79-UD5専用のユーティリティ・ソフトなどExtreme6に不要と考えられるソフトはアンインストールしておく。この機では使用していないが、RAMディスクはマザーボード交換の障害になる恐れがあるらしいので、設定は解除しておく方が望ましいようである。
2.次に、チップセット・ドライバのRSTについてである。
先述したようにX79-UD5においてRSTeをRST 11.7に入れ替えてあるので(その方法については「X79のブルースクリーン問題」を参照)、それがインストールされたOSをそのまま移転して使うには、Extreme6のファームウェアがRST 11.7に対応していなければならない。ASRockのサイトによると、Extreme6のファームウェアが1.90以降であれば、RSTの11.6以降が使用できるようである(http://www.asrock.com/mb/download.jp.asp?Model=X79%20Extreme6&o=BIOS)。
CPU、CPUクーラー、メモリ、ビデオ・カード、電源をUD5からExtreme6に移し替え、モニター、マウス、キーボードを繋ぎ、電源を入れ、POSTの間に[DEL]を押し、UEFIセットアップ・ユーティリティに入って、現れたメイン画面でUEFI Versionを確認する。2.20とあるので、RST 11.7はサポートされており、OSはそのまま移植可能である。もし、1.90より前のバージョンであれば、それ以降のバージョンに更新しておかなければならず、ASRockでは"Instant Flash"と呼ばれる、OSに依らないBIOSの更新方法を使うことになる。
【追記】:さらに、RST 11.7にはASMediaのSATAポートとの関係で問題があり、それについては「IRSTとASMedia・Marvell問題」を御覧下さい。
3.一旦電源を切り、OSのインストールされたSSDを始め、他のストレージ、DVDドライヴ等を接続し、再び電源を入れる。直ぐに[DEL]を押してUEFIセットアップ・ユーティリティに入り、UEFIをX79-UD5で施した設定と同様の状態にし(UEFIに関しては、こちらの記事「UEFIについて」を御覧下さい)、再起動する。
4.めでたくWindowsが立ち上がったところで、Extreme6付属のDVD-ROMを入れ、必要なドライバ及びユーティリティをインストールする。ドライバによっては、従前のドライバをアンインストールしなければインストールが完了しないものもあるようなので、適宜対処する。OSの求めに応じて再起動、再々起動。LANに接続し、幾つかソフトを実行させ、しばらく使ってみる。再ライセンス認証も要求されず、問題はないようであった。
5.ところが、3日程してPCを起動させて、驚いた。

このような警告が現れた。「ソフトウェアが偽造品である可能性があります。」とは恐れ入った。
画面に指示に従って、「今すぐオンラインで解決します。」をクリックしてみたが、正規品と検証(Validation)されない。さらに、画面右下隅に「Windows 7 ビルド7601 このWindowsのコピーは正規品ではありません。」と断定した文言が出現。消えるつもりはなさそうである。そこで、改めてWindowsのライセンス認証(Activation)を試みたものの、認証されない。仕方なく、サポートに電話をして認証を行なった。
電話口には若い男性が、ぶっきらぼうとまでは言わないが、抑揚のない平板な声で現れ、機械的に数字を読み上げていく。認証に関するサポートはただひたすらに認証番号を伝えるだけであるから、いきおいそのような応対になるのも無理からぬ、と理解できる。最後に礼を述べると、「あっ」という声が漏れ、丁寧な応対で終わった。
それにしても、マザーボードを交換した場合、正規品の検証に失敗することは分かるが、なぜオンラインのライセンス認証ができなくなったのか。当然のことながら、ライセンス認証の情報はほとんど公開されていないが、Microsoftのサイトに「Windows をライセンス認証できない理由」と題するページがあり、その理由の一つに「ハードウェアの変更」が挙げられており、「ハード ドライブやマザーボードの交換など、PC のハードウェアを大幅に変更した場合は、サポートに連絡して、電話で Windows のライセンス認証を行う必要があります。」と記されている。そういうことなのである。マザーボードを交換してWindowsをそのまま移植した場合は、正規品の検証に失敗し、オンラインのライセンス認証も行えないことがあるということに留意しなければならない。
なお、正規品の検証がどのような場合に行なわれるかについては、Microsoftのサイト内の「検証とそのしくみについて」と題するページに、「Windows ライセンス認証の後、正規の Windows ダウンロードを Microsoft ダウンロード センターから入手する際、またはセキュリティ関連ではないダウンロードを Windows Update から入手する際に、Microsoft によって検証を求められる場合があります。」とある。
おそらく、マザーボード交換後、Windowsをクリーン・インストールするのであれば、通常のライセンス認証で済むのではなかろうか。
【追記】:と思っていたが、クリーン・インストールした場合でも、オンラインのライセンス認証はできず、電話での認証となった。一旦、ライセンス認証を行った後に、M/B交換をする場合には、いずれにしろライセンス認証は電話で行わざるを得ないようである。違法複製を防ぐための制度である以上、PC自作者たる者、これを煩わしいと思ってはならぬのであろう。が、それにしても…。
四、
ところで、この機はRAID構成にしていないので、御覧のように手順は至って単純である。WindowsのシステムをRAID0で構成している場合には、ややこしい手順を踏まなければならず、しかも失敗する恐れがない訳ではないので、一般に言われているようにマザーボード交換後、OSはクリーン・インストールした方がよいのかもしれない。
※ 参考までに、RAID0の場合のマザーボード交換手順を簡単に紹介しておく。
① 新マザーボードに不要なソフトを削除し、Windowsの入っているRAIDドライブを、丸ごとバックアップ・ソ
フトでバックアップし、RAIDを構成するときに使ったF6ドライバの入ったUSBメモリあるいはFDD等を用意して
おく。
② RAIDを解除し、できればSecure Eraseで当のSSDないしHDDの全データを抹消する。
③ マザーボードを交換し、BIOS又はUEFIの設定を旧マザーボードと同一にし、従前と同じRAIDに設定して、F6
ドライバを使ってWindowsをインストールする。
④ 一旦、Windowsをシャットダウン。バックアップ・ソフトをWindows PEが使われたCDないしDVDから起動し、
保存してあったバックアップを復元。
⑤ Windows起動後、新マザーボードに必要なドライバ等をインストール。
おおむね以上のような手順をとることになろうが、新旧両マザーボードに同じチィップセット・ドライバが
使えることが前提であることは言うまでもない。
うまく行かない場合には、クリーン・インストールするしかないでしょう。
五、
さて、Extreme6の具合はどうかというと、もちろん何ら問題ないということになる。
また、この母板に付属するASRock Extreme Tuning Utility(AXTU)はなかなか便利なユーティリティ・ソフトである。ハードウェア・モニタ、ファン・コントロール、XFast RAMというRAMディスク・ソフトなどが統合されている。
ところで、長年定格派を堅持してきたが、せっかくのi7-3930Kである。わずかばかりならばと思い、OCを施してみた。UEFI SETUP UTILITYで4.2GHzに設定した。OCの知識はあまりないので、そこらあたりがカタギには安全圏ではなかろうかと勝手に判断した次第である。ベンチマーク・ソフト、CINEBENCH 11.5では、12.16、温度は最高60℃(アイドリング時34℃、室温25℃)であった。しばらく常用してみることにする。
ひとまず、マザーボードの交換相成った我がPCの勇姿を。


六、
とはいうものの、数か月使用してきたGA-X79-UD5には、今もなお未練がある。GIGABYTEのマザーボードを愛用してきたということもある。X79-UD5の I/O シールド(バックパネルのシールド)は、裏面に緩衝材が使われており、良質である。付属のマニュアルもGIGABYTEの方がASRockより、説明が丁寧で親切である。ASRockが、付属の多言語版のQuick Installation Guideより少し詳細な記述のあるダウンロード版のUser Manualの方を付属してくれるとありがたい、と思う人は私ばかりではなかろう。
というわけで、GA-X79-UD5は、当分の間売り払わずにおこうかと思っているところである。
なお、マザーボード交換については、「UltraDMA CRC エラーとマザーボード交換」の記事も御覧下さい。