fc2ブログ

ウェブに流れる言葉

一、
 日本のウェブの一部において、独特の言葉の作法が定着して久しい。

 かなり前のことだが、ある人のホームページにあいさつに訪れてコメントを交わしていたところ、突如見知らぬ人が割って入ってきた。私の発言に揶揄を加えるためであった。
 そのときのやり取りをここに再掲する。但し、この人物に対する憤懣の解消ないし攻撃を意図するものではないので、ハンドル・ネームは伏せておく。

『[名前] : ふうえん79
[コメント] :  権蔵(仮名)さん、□□であいさつを返して頂き、ありがとうございます。

□□.COMに製品の感想を書き込むと、嘲弄しに来る御仁がおられ、決まって最後は「まあ、どうでもいいけど」などと吐き捨てる。
□□.COMを自分の庭か何かと勘違いしているそういう輩には、これからは、権蔵様の威を借る狐よろしく、権蔵さんの威光をちらつかせようかなと。

とまれ、随分前から権蔵さんの名を目にしてきた者には、言葉を交わせただけで光栄でした。

これからもよろしくお願いします。

------------------------------
[名前] : シュタイン(仮名)
[コメント] : ふうえん79さん。はじめましてこんばんは。

□□.COMを自分の庭か何かと勘違いしてる人には権蔵さんの威光も通用するけど。□□.COMを俺の庭にしてやるって人には通用しないかも。
庭にしてやる以外他に、常連さんには…“我”の強い御方が多いんで、、、
どつきあいが□□.COMの1つの行楽でもありますが。クスクス。

KANの「愛は勝つ」を初めて聞いたとき「これ、ビリー ジョエルの「アップタウンガール」のパクリじゃん!」って即ツッコミました。あの、日本人には「とっつぁんぼーい♪」としか聞こえないテンポの良い曲です。
クラシックはマーラーの交響曲第8番 変ホ長調「一千人交響曲」第2部 ファウストの終幕の場

あれは。この悪魔めも時が止まる。

------------------------------
[名前] : 権蔵
[コメント] : ふうえん79さんこんばんわ

わたしの威光なんてありませんけど。。。
たんに、回答数が多いだけで、ほかの人見たいに気の利いた事も書けませんし、役に立っているかも怪しい場合も多いですから。。。

ただ、マナーだけは守ってきたつもりですし、今後もマナーには気をつけて書き込みしていきたいと思っています。

------------------------------
[名前] : 権蔵
[コメント] : シュタインさん、実はクラシックはまったく疎くて、第九とかしか知りませんw

某□□.COMでも書きましたけど、アニメの歌をカラオケで歌うような女ですから、変人扱いされてるかもw

------------------------------
[名前] : シュタイン
[コメント] : 変人と思われてるなんてまたそんな。
私は何年も前から“普通ではない”とは思ってたましたが。笑

------------------------------
[名前] : 権蔵
[コメント] : 今日は全国的にお寒うございます。。。

わたしのところも例外に漏れず、寒い一日で雪もちらちら、3月も半ばに差掛かろうかと言うこの時期でも、雪がちらつくのは、なんか季節が半月以上戻ったような気になります。。。

いいもん、どうせおたんこなすですしw

------------------------------
[名前] : シュタイン
[コメント] : そこで“おたんこなす”を持ち出すのは、私へのささやかなる反撃か、逆襲か…。
たまに思い出すと、あのときは調子にノリノリ過ぎたと。。。
ぼんやりとした反省が私を時折苦しめる。

事件性のある荒れた書き込みがあったと匂わせた、ふうえん79さんのレスからから暫くして、何かの足しにと□□.COMへ飛んだ捜査官シュタインが目にしたものは…。
まさかそこで、あの「大胆発言」の謎を解く。別件の捜査に終止符を打つ、事故現場をそこで目撃しようとは…。

事件を追いし、捜査官であるはずの私が…。
事件の事の発端。元凶の主役であったとは…。

「すべて無情のものは…ただビジョン(映像)にすぎない」

映画化決定(主役は俺)。 

------------------------------
[名前] : シュタイン
[コメント] : 読み直して気づいたとこ訂正したい。。。

>すべて無情のものは

( ;)それじゃなんのこっちゃ意味わからん。

×無情
○無常

せっかくの決めゼリフも台無し。

------------------------------
[名前] : ふうえん79
[コメント] : シュタインさん、初めまして。

今日もどこかで、讒謗と揶揄が飛び交っておるようです。礼節を尊ぶことすら、愚行とされる。

>常連さんには…“我”の強い御方が多いんで

そのようですね。四角い液晶の窓から世界を見知ったと勘違いした自我は、歪んだまま肥大化し、讒邪な振る舞いをして恥じない。そういう方が、ちらほら見受けられますね。

少なくとも礼節だけは忘れないようにしたいものです。自戒する日々です。

------------------------------
[名前] : シュタイン
[コメント] : オアシス運動くらいかな?基本は。

たまに思うことは、礼節ってどこまで必要かな?と思う時があります。
礼節を軽んじてる2ちゃんのほうが、□□.COMより初心者に優しくも厳しく。□□.COMよりも身分を問わず平等って感じる時がたまにある。これって何だろ?笑。
言ってる事は正しくても言い方が悪い。
言い方は悪いが言ってる事は正しい。

こんな奴は嫌です。あたかも丁寧な言葉を使ってるように見せかけ、相手をわざと怒らせてくるタイプ。これは特に気持ち悪い。しまいには「あなたはまず、先に礼節を学ぶ必要があるんじゃないですか?」なんて浴びせやがる。
シュタイン: 「礼節を説くその前に、事の発端を理解しろや~
無礼なのはお主じゃよお主。わかんねえのか?このタコ。
あんた『仁義礼知信』のバランス悪くね?。てかそれがあんた
の“礼”流儀なの?気分悪いわ」
と、言いたくなる。

しかし、礼節って“いつ如何なる時でも必要”って志しは、立派なことだから否定できない。。。
ふうえん79さんのように武士道を志す人は必要。

------------------------------
[名前] : シュタイン
[コメント] : ふうえん79さんおはようございます。
挨拶を忘れてました。すみませんでした。

------------------------------
[名前] : ふうえん79
[コメント] : シュタインさん、こんばんは。

>礼節ってどこまで必要かな?

正しきことのみ発言しうるという保証はどこにも存在しないのだから、自明の筈。

とはいうものの、この自問ふうの質問に、本気で答えてもらおうなどとは思っておられないのではないですか。
世を知らず、人を知らぬ若年者なら、いざ知らず、礼節の真の意義を私などに説いてもらう必要などないのではないですか。

全ての大人が、ありとあらゆる場面で、問題が起これば、意に添わぬことがあれば、件の礼を失した言葉を交わし合う、という「コドモの国」にあなたが居続けたいと思っておられるようには思えないのですが。

そうでなければ、あなたが失念していた私へのあいさつを追い書きして、礼を尽くす謂れはないのでは。

妄言多謝

------------------------------
[名前] : シュタイン
[コメント] : こんばんは。シュタインです。
正直、返事に物凄く困りました。

>本気で答えてもらおうなどとは思っておられないのではないですか。

まあ、こうもあっさり言い当てられると返す言葉もないです。
それと、ふうえん79さんの書き方が誘導になってるのか、否定する答えをしようものなら。自問自答のすえ、苦しむようにできてる。「こうでありたい」と思うのは誰もが抱くことだから。


あの追い書きはただの…(説明するのは恥ずかしい)。
私の頭の中に第三者がいて「オアシスはどこいったオイ!」というツッコミがありまして…。
今思うと、相手の立場に立ったときの配慮に欠けていました。
寧ろ無礼に値する。失礼しました。

------------------------------
[名前] : ふうえん79
[コメント] : シュタインさん、こんばんは。

こちらも少し厭味な言い方をしたかもしれません。ご宥恕ください。

私も、若い頃は、慇懃無礼な輩にはつい逆上してしまったことも一度や二度ではなかったと思います。
しかし、事後、自らがそういう輩にも劣る人間に成り下がったような後味の悪さ、不快さが残るだけでした。
そうならない為には、情動に抑制を利かせる必要があり、礼節を守ろうとする心の動きがその契機を与えてくれるのではないでしょうか。

礼節にはそのような意義もあろうかと考えている次第です。

権蔵さんのホームページですので、これで終わりに致しましょう。
権蔵さん、失礼しました。』

二、
 極度の匿名性を有するウェブにあって、社会性の希薄な、未成熟な自我によって形作られたきた独特の言語空間においては、情意の赴くままに野放図に言語が発せられ、流通する。如何なる不利益も及ぶことのない安全な自室に身を置きつつ、そのような言語空間にかかわることにある種の悦楽が伴うことは否めず、その甘味は若年者を耽溺へといざない続ける。しかし、この自制無き言語流通に与しながらも、幾ばくかの空虚を自覚する青年がいることに、いささかながら安堵を感ずる。

                                                       【2011年4月14日】

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

そんぷうし ふうえん

Author:そんぷうし ふうえん

忙中閑は、こっそりと見出す。
カミさんと子どもたちが寝静まるのを待って、夜な夜なPCの前に端座し、その不可思議なる箱の内奥にそっと手を入れては、悦に入る日々なのであります。
時としてその手はPC以外の内奥にも。


※ リンク貼付及び引用は自由ですが、引用する場合は該当ページのURL及びタイトルを明記して下さい。

Automatic Translation
If you click a language below on any page, the translator is supposed to display the latest page at first. So you need to jump back to the previous page you were about to read.
Please note that there are some translations that are non-grammatical and do not accurately reflect the meaning of the originals because of machine translation.
 【Translated by Google Translate】
全記事一覧表示

   全ての記事のタイトルを表示する

最新記事
カテゴリ別アーカイブ
最新コメント
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
最新トラックバック
RSSリンクの表示
累計閲覧回数
  
QRコード
QR